むち打ちには、「ネックカラー」、いわゆる首のコルセットとなる医療用の器具で首を固定する治療があります。
ネックカラーにはソフトタイプやハードタイプがあります。むち打ちの程度により使いわけるようになります。
こうした器具で首を固定することで、負担をかけず安静に保つことができます。
ただ、医療用器具ですが問題点もあります。
いつまでも治らないからと使用を続けると、筋肉が硬くなってしまうという点です。
それは首だけではありません。
首をかばって体を使い続けたため、体全体の筋肉・筋膜に影響を与えてしまうということです。
いつもは自由に動かせる首の動きに制限をかけるということは、こうした状況が作り出され、むち打ちの症状にとっても悪影響を与えます。
筋肉が硬くなり体がこわばってしまうと、体を治そうとする自然治癒力も低下します。
ネックカラーで首を固定されることによって阻害されてしまうわけです。
事故にあった直後や、痛みがひどい時には必要な器具ですが長期使用はおすすめできません。
ネックカラーの使用時期については医師の説明を十分に聞き、こうした情報も知っておく必要があります。
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