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緑内障

緑内障の症状とは?

緑内障とは

緑内障は目で見える範囲、「視野」が狭くなる病気です。
眼圧の影響で視神経に負担がかかり、徐々に見える範囲が狭くなっていきます。
緑内障には、ゆっくりと視野がせまくなっていく一般的な緑内障と、急な発作が生じる急性の緑内障があります。
慢性緑内障・・・ この緑内障の症状は、非常にゆっくりと進行します。
始めは視野の一部が欠けてきます。「視野欠損」とも呼ばれる症状です。
自覚症状もないことが多く、気づきにくいので緑内障の発見がかなり遅れるというケースが増えています。
病状が随分進行してから眼科を受診される方が多いのです。
受診された緑内障患者のうち、2割程度しか自覚症状を確認できないとも言われています。
多くは健康診断や定期健診などでたまたま受診し、緑内障が見つかるケースです。その半数以上もまた眼底検査や眼圧検査等、緑内障検査の目的を理解できていないそうです。
緑内障は発症する人が多い割に、自覚症状を感じにくく、情報も広く伝わっていないことがわかります。症状が重篤になってから、または検査でわかってから慌てて治療を行います。

早期に発見するためにも日頃から自分の目の状態については把握しておきましょう。

簡単な方法としては、たまに片方ずつ視野を確認してみることです。
片方で見た時に、見える範囲に異常がないか、視野がせまくなってないか確認してみると良いでしょう。
急性緑内障・・・ それに対して急性の緑内障は、発作と呼ばれる激しい症状が見られます。
頭痛、眼痛、吐き気、目の充血やかすみ目など、急激に眼圧が上昇するためにこのような症状が表れます。

原因は、眼球を満たしている房水(角膜など血管のない組織に栄養を与える液体)の通り道(隅角)が狭くなることです。隅角が閉じてしまうと眼圧は急激に上がります。

この場合はすぐに病院に行き処置が必要になります。
治療が遅れると失明の可能性が高くなります。
急性緑内障の治療には、点滴、レーザー、手術などがあります。

緑内障は病気による失明の最大要因

緑内障の初期症状は、目の疲れや目がかすむなどを感じることがあります。その段階で緑内障について意識していれば早期に対処できます。
人によって視野がせまくなっていく症状の進行速度は異なります。これまでどれだけ視神経に負担がかかってきたかという点でも差があるからです。
緑内障は治療が遅れると失明する可能性があります。ですが、そのことを知らない人がほとんどです。 緑内障に関係した情報は乏しく、あまり理解されていないのが現状です。
【中途失明の原因】
中途失明についても厚生労働省の調査(H17年度)によれば、原因として多い目の病気に、緑内障、糖尿病性網膜症、網膜色素変性症が挙げられています。生まれつき何らかの原因があってではなく、病気による中途失明では緑内障が原因の第1位と言われています。

中途失明の原因グラフ
     <厚生労働省の調査より>

緑内障は、失明原因全体の約4分の1を占めていますが、緑内障で失明する危険性があるということを認識している人は少ないのです。年齢と共に緑内障患者は増加傾向にあり、最近の調査では40歳以上の人で20人に1人の割合で緑内障にかかっていることもわかっています。
これほど多くの人がかかる病気であるにも関わらず、治療を受けている人は一割程度にすぎないというのが現状です。「隠れ緑内障患者」といわれる残りの方々は未発見のままなのです。

【視覚障害の原因】
また、厚生労働省の調査によると、視覚障害の原因としても一番多いのは「緑内障」です。
視覚障害の原因グラフ
     <厚生労働省の調査より>

これらのグラフからもわかるように「視覚障害」おいても「中途失明」の原因においても、緑内障は大きな比率を占めています。
緑内障がどういった病気か、初期にはどんな症状がでるのか、また緑内障で気をつけることは何かなど、知っておくこと、理解しておくことが大切です。
その上でできるだけ早期発見、早期治療が望まれます。

緑内障の発見が遅れるもう1つの要因

緑内障は、症状の進行が非常にゆっくりなため発見が遅れますが、もう1つの要因として、両目が同時に進行することよりも、片方の目だけ症状が進行していくことのほうが多いという結果があります。
そのため問題になっているのが、正常な片方の目が自然と視野を補ってしまうということです。
結果、緑内障の発見が遅れることにもなり、また進行していないほうの正常な目にも負担がかかり、両目が悪くなることにも繋がります。
緑内障は中高年におこる非常に多い目のトラブルです。
目に何の症状がない場合でも、定期的に眼科検診を受けることが最善の予防策と言えます。
点眼薬以外にも緑内障の対処法、解消法はあるのでぜひ改善してほしいと思います。

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