緑内障検査とセルフチェック
緑内障の検査にはいくつかの種類がありますので紹介したいと思います。
どれも緑内障にとっては大事な検査になります。
緑内障検査の種類
【眼底検査】
眼底検査は緑内障の検査の1つで、目の奥の神経を見る検査です。
検査はライトが眩しいですが、痛みなどはありません。
眼底カメラで目の奥(瞳孔の奥にある眼底)の写真を撮ることもあります。
目の奥の視神経乳頭という箇所が、緑内障の場合へこんだり、色が変化していることがあります。眼底の血管や網膜なども調べます。
緑内障を調べる際には、特に重要な検査のひとつです。
【視野検査】
眼底検査で緑内障の可能性がある場合、視野の検査も行います。
視野検査は、緑内障の診断時にも検査しますが、緑内障患者の進行度を検査する上でも大事な検査になります。その場合、定期的な視野検査が必要になります。
視野の欠損は進行が遅いため、実は自覚症状があまりなく、検査をしなければ日々見逃してしまいます。隠れ緑内障患者が多いのはそのためです。
緑内障だけでなく多くの目の疾患の検査でも行われます。
検査時間は数分ととても短くて済みます。
【眼圧検査】
通常正常な眼圧は10〜21mmHgとされています。
しかし、正常眼圧の範囲であっても緑内障の症状が出る正常眼圧緑内障もあります。
また緑内障の障害は出ていなくても、眼圧が21mmHgを超える高眼圧症という目の病気もあります。
ですのでこの眼圧の数値結果だけで緑内障と判断することも難しいですが、他の検査と併用しとても重要な検査でもあります。
眼圧は房水の作られる量や流れ出る量のバランスが崩れると変動してきます。
検査方法は、眼球に空気をあて、表面のへこみ具合から、目の硬さを計測します。
【隅角検査】
緑内障にはタイプがあり、どのタイプにあてはまるかこの隅角検査で調べることができます。
専用のレンズを使い調べる方法と顕微鏡で見る方法とあります。
ブドウ膜炎の診断の際にも有効です。
※これらの検査は年に一度でも受けることをオススメします。
■またセルフチェックとして、片方の目だけで視野を確認する方法もあります。
病院の検査のように正確ではありませんが、片方の目をそれぞれ視野チェックするだけでいつもは気づかなかった視野の欠損などを見つけることができます。
もしかして緑内障?!
今はまだ緑内障の症状が出ていなくても将来緑内障を発症する可能性があることも考えなければなりません。
とくに40歳以上の日本人20人に1人が緑内障と推定されている現在、緑内障はきづきにくく、隠れ緑内障と呼ばれる患者さんがとても多いのです。
緑内障に表れやすい症状、典型的な症状をいくつか紹介しますので、日頃から当てはまる症状をチェックして確認しておきましょう。
・視力が下がった気がする
・はげしい頭痛がする
・光をみると周りに虹のようなものが見える
・片目で見ると視野がかけている
・いつも眼病疲労感がある
・よく目がかすむ
・目が充血している
・手足がいつも冷たい
・目が痛くなる時がある
・強度の近視
40歳を超えると緑内障の発症リスクも高まります。
上記のような症状にも注意し、また家族に緑内障の人がいる場合も発症するケースがあるのでより意識しておく必要があります。
緑内障を予防するには、緑内障という病気の理解と早期の対処が欠かせません。
不安な病気ですが、緑内障は自分で十分にコントロールできる病気です。
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